DXFを開くと、幅40mmのはずの部品が1.575と出る。あるいは平面図が街区ほどの大きさで届く。ファイルは壊れておらず、誰も間違ったことをしていません。図面は正しく、途中で失われたのはそれに添えられていた数だけです。
何かを拡大縮小する前に、ここを理解しておく価値があります。どの比率を相手にしているか分かれば直しは十秒で済み、当て推量こそが違う寸法を二度切ることになる道だからです。
DXFは単位をほとんど運ばない
DXFは座標をただの数として保存します。0,0 から 40,0 への線は四十なにかの長さです。この形式は座標に単位を添えませんし、添える場所もありません——数そのものが図形だからです。
いちばん近いのは $INSUNITS というヘッダ変数で、ファイル全体に対する一つのコードです。1 がインチ、4 がミリメートル、6 がメートル、といった具合。これが聞こえほど強くない理由が二つあります。図面ひとつにつき値がひとつなので、複数の出所から組み上げたファイルは表現できません。そしてこれは助言であって約束ではありません。多くのアプリケーションは、ある図面を別の図面へ挿入するときだけこれを読み、単にファイルを開くときは無視します——図面を開く人はたいてい自分が何を描いたか知っている、という理にかなった前提のもとに。
つまり「40」は無傷で届き、「ミリメートル」は届きません。あなたがこれから受け取る大きさの狂ったDXFは、すべてこの一文です。
まず比率を見きわめる
実寸を本当に知っている箇所をひとつ測ります——穴の直径、板の端、規格の取付ピッチなど。あるべき寸法を、測れた寸法で割ります。答えはほぼ必ず次のどれかです。
| 比率 | 起きたこと |
|---|---|
| 25.4 | インチで描かれ、ミリメートルとして読まれた |
| 0.03937 | ミリメートルで描かれ、インチとして読まれた |
| 1000 | メートルで描かれ、ミリメートルとして読まれた |
| 0.001 | ミリメートルで描かれ、メートルとして読まれた |
| 12 | フィートがインチとして読まれた |
| 304.8 | フィートがミリメートルとして読まれた |
その表に自分の数があれば、単位の食い違い以外の何物でもなく、残りは一分で終わります。
表になければ——たとえば1.37や3.2——手を止めてください。それは単位の問題ではなく、拡大縮小すればはるかに気づきにくい形で狂った図面ができあがります。最後の節へ進んでください。
直し方
測るものと、拡大縮小するものが要ります。どのCADでもできますが、ここでは何も入れずにブラウザのタブでDXFを開く KulmanLab での手順です。
- ファイルを開く——ページへドラッグするか、Import を使います。
- Distance を実行し、既知の箇所の両端を指定します。ここではスナップが効きます。近くではなく本当の端点をつかんでください。さもないと自分の誤差を係数に焼き込むことになります。
- 割る。既知の寸法 ÷ 測れた寸法。1.575と出た40mmの穴なら 40 ÷ 1.575 ≈ 25.4 です。
- すべて選択し、Scale を実行、基点を指定して係数を入力します。
ほかがすべて動くあいだ基点だけは動きません。ですから、自分で説明のつく場所に置いてください——部品の角か、原点か。これから切断に回す図面なら、たいてい原点が妥当です。
ここで効いてくるのが、KulmanLabに単位設定そのものがないことです。座標はただの数で、それはまさに、数が何を意味するのかを突き止めているあいだ図面に置いておきたい状態です。裏で単位換算が走ることもなく、戦う相手もありません。
直したと信じる前に確かめる
図面の別の場所で、実寸を同じく知っている二つめの箇所を測ります。そして確認します。
ここが飛ばされがちで、まずい場合を捕まえられる唯一の手順です。二つめの測定が正しくなったなら、図面はまるごと違う単位にあり、いまはまるごと正しい単位にあります。終わりです。
二つめがなお違っていて、しかも違う量だけずれているなら、それは初めから単純な単位の食い違いではありませんでした。あなたはいま、内部で辻褄の合わない図面を拡大縮小してしまったわけで、出発点より悪い状態です。誤差がもはや誰かの気づける綺麗な比率ではなくなったからです。
ここでは Area が役に立つ第二の意見になります。とくに板材で有効です。面積は係数の二乗で変わるので、25.4倍の長さの誤りは645倍の面積の誤りとして現れます——言い逃れの難しい食い違いです。
次から起こさないために
単位は人と人のあいだで失われます。だから対策もそこにあります。
**送るときに単位を書く。**メッセージに一行。「寸法はすべてmm」。ただで問題ごと消えます。
**基準寸法を添える。**実測をひとつ伝えます——「外側の板は幅300mm」。これで受け手は推測ではなく検算ができますし、万一何かが狂っていても、あなたに聞き返さずに一分で直せます。
**受け取る側なら尋ねる。**単位の書かれていないファイルが届き、これから材料を切ろうとしているなら、一通のメッセージのほうが板一枚より安くつきます。
**出力先が期待する単位で描く。**レーザー加工、CNC、たいていの製造工程はミリメートルを前提にしています。そこへ行くファイルならミリメートルで描けば、狂わせる換算そのものが残りません。レーザーカット用にDXFを整えるを参照してください。
単位の問題でない場合
比率が綺麗な単位換算でなかったなら、考えられる原因は種類が違います。
- **図面が尺度を混ぜている。**誰かが一部を1:1で描き、1:5の詳細を貼り込んだ。あるいはブロックが尺度係数付きで挿入され、直されないままになっている。ファイル全体ではなく、その図形を直してください。
- **紙面側の図形を測った。**表題欄や注記の枠は模型寸法ではなく用紙寸法で描かれます。実際の対象物の一部を測ってください。
- **測る対象を間違えた。**呼び40mmの穴は嵌め合いのため39.8で描かれていることがあり、「300mm」のパネルは見えない決り部の外側までで300ということがあります。境界の明確な箇所を選んでください。
いずれの場合も答えは、拡大縮小することではなく、その図面が実際には何なのかを突き止めることです。部分どうしが食い違う図面は、誰かが開いて目を通すまで材料を食い続けます。
関連:測るなら Distance、直すなら Scale、第二の意見に Area、送り返すときに各形式が何を運ぶかは Export Manager。